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FF12の矛盾や苦悩に満ち満ちたヒュムの子らしいアーシェやバルフレアが好きです。
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8/21の賊姫チャットに参加しました。
現在、賊姫チャットでは、R祭りを開催中です。
 ↑
(参加していないヒトは意味不明でしょうが、R18とかのRのようです。)

で、テキストサイト管理人さん、てうさんと話をしていて、
「いつか、コラボ・ワークをしよう」
と言っていたことを思い出しました。

でもって、現在、てうさんところでは『R』企画というものが進行中。

以上のことから、
てうさんところの、R企画のSS『スパイシー・シュガー』に、EXTRAをつける運びとなりました。
いや、最初は、AnswerSSにしようと思っていたのだけど、両方バル目線なので、おまけ作品のほうがいいのだわ、と思って、<続き>風にしてあります。

キャラ設定は基本的に『スパイシー・シュガー』になっていますが、テイストとしては、てうさんのがアシェバルなら、こっちはバルアシェの感じでまとめてます。

内容は、一応R祭り参戦てことで・・・。

できましたら、サイトnon-Sugarをご訪問、ご一読の上、続きをお読みください。

サイト・アドは以下のとおり。
(本サイトLinkからも行くことは可能です!) 
otherから『R』企画へお進みの上、『スパイシー・シュガー』へ。

sugarxxpop.soragoto.net/(頭にhttp://)

さあ、これで、約束は果たしたつもりですよ~、てうさん!

では、準備ができた方、よろしければ<続きを読む>へどうぞ!!

SS 『Fascination with you』

***
 
ふと、身体を冷やす風に目を覚ます。
 
彼はゆっくりと上半身を起こすと部屋を見回した。
冷房をつけたまま眠ってしまっていたらしく、フローリングの床の上には、薄いタオルケット1枚の下に横たわる裸の彼女と、空っぽになったアイスのカップが転がっていた。

(いつの間に眠ってしまったのか・・・。)

立ち上がって、腰にタオルを巻きつけ、ベッドに座ると煙草をくわえ火をともす。
ゆっくりと口元から吐き出す紫煙は、冷房の風にのって、部屋に広がり消えていく。

時計をみると、AM5:00。

コチコチとなる機械から、すやすやと寝息をたてる彼女に視線を移す。
こちらに背を向けた彼女の臀部から腰のくびれ、肩に向かうなだらかな曲線を見つめる。
ううん、と寝返りをうって、天井を向く表情は無垢そのもの。
口元はやや開き、まるで子供のようだ。
起きている時とのギャップに、思わず苦笑する。
くすと笑った声に反応したのか、自分が起きている気配に気づいたのか、彼女が目を覚ました。

「・・・、起きてたの?」

「ああ。」

口元を軽く尖らし、ぼんやりした表情を浮かべながら、彼女は身体を起こした。

「水、飲むか?」

「うん。」

起きたばかりの彼女は、素直である。
まだ子供の状態が続いているに違いない。

冷蔵庫からペットボトルを取り出し、一口自分でも飲んだ後、彼女に蓋を開けたままのボトルを渡す。
受け取った彼女は、ごくごくと、いい飲みっぷりで渇いた身体を潤していく。

「銜え煙草で歩かないでって言ってるでしょう?」

子供の時間は終わったらしい。
いつもの彼女に戻っていく。

「はいはい。」

「『はい』は一回でいいのよ。」

レースの小さなショーツとTシャツを身につけながら、彼女は一言を忘れない。
にやにやしていると、俺の表情に気づいた彼女は、なあに?とでも言いたげな顔でこちらを見る。

「アーシェ。」

「なに?」

「こっちにこい。」

そう言って、ベッドに腰掛けたまま両腕を広げた。
彼女は、目を細め、立ち上がりゆっくりとこちらに近づくと、まずは右足を掲げながら、するりと俺の大腿部の上に跨る。身体が落ちぬよう、細い両腕を首元に絡めると、唇を耳元に近づけてきた。

「こう?」

「聡い女は好きだねぇ。」

「お褒めにあずかり光栄よ。」

「‘光栄’ついでに、俺をもう少し喜ばせてみないか?」

そう言って、密着した彼女の肌に腰を押し付ける。

「だって、今から仕事じゃないの。」

「7時に出ればいいんだ。」

「いやよ、あたしも出かけなくちゃならないもの。」

彼女が身体を離そうとしたところを、腕に力を込めて抱え込み、動きを止める。

「ちょっと、離して。」

「だーめ。」

答えるのと同時に、彼女を抱えあげると、ベッドに横たえ、口を塞ぐ。

「だめだって・・・、あっ。」

左手で彼女の両手首を押さえつけ、右手でTシャツをめくり、指が触れるかどうかの感覚で、デコルテから下腹部までを曲線に沿って、するりと撫でる。
彼女の体がぴくりと反応する。
腰のくびれからへその周りへ、胸のふくらみへと、蝶が舞うかのように指先を泳がせていく。

彼女は声を出さずに、吐息を漏らす。
Tシャツを剥ぐ俺の手に抵抗もせず、その身を委ねてくる。
腕から指先へ、そしてまた腕から肩へと、指先を動かす。
背中からヒップラインに手を這わせ、すらりと伸びた脚をまさぐる。

そっと彼女の顔を見ると、こっちをじっと見つめかえしてきた。

そう、いつもだったら<欲しい>の合図。

でも、今日は、それに応えず、知らん顔して肉付きの良い大腿部に舌を這わす。
一瞬、どうして、というような顔をしていたが、足に広がる快感が彼女の思考を奪ったらしく、声を漏らして天井を仰ぐ。

++

いつもよりも随分時間がたっただろうか――?

「苦しい・・・」

彼女が漏らす。

「何が?」

「何が、って・・・。」

「言えよ。」

「・・・。」

「どうしてほしい?」

むっとした顔をしている。
いい表情だ。

(強情だなあ。)

内心、苦笑しながら、知らぬ顔でそのまま続ける。
彼女は顔を背けたが、呼吸の荒さを誤魔化すことはできないらしい。

「このまま焦らしていてもいいんだぜ?」

笑いながら、声をかけると、彼女はいきなり身体を起こした。

「もう、いい!私、行くわ。」

立ち上げるために、彼女は壁に手をつくと、シーツの上に両膝をついて身体を起こした。
その瞬間、背後から羽交い絞めにする。

「何よ、弄ぶだけ、遊んどいて!」

「たまには、おねだりするとかできないわけ?」

声をかけつつ、耳朶を軽く食む。

「いやよ。」

「でも、こんなんで、出かけたって、一日中辛いだけだろう?」

右人差し指を黒のレースの下に忍ばせる。

「とても出かけられるような状況には思えないがな。」

「貴方、ずるいわ。」

「人間は、言葉に出さなきゃわからないこともあるんだぜ?」

そのまま続ける指先の動きに耐えかねて、彼女の腰から力が抜ける。

「言えよ。」

つっぱっていた表情が消えたかと思うと、そこに残るは悶え苦しむ女の表情。
冷たい美しさの下に潜む、熱いくらいの女の性――。

(綺麗な女だ。)

見とれていると、彼女は耐えかねたらしく、潤んだ瞳で俺を悔しげに見上げる。

「きて・・・。」
 
この言葉が彼女の限界・・・。
だが、これで十分。

するりと最後の1枚を剥ぎ取り、腰をあてると、彼女は俺を受け入れる。
待ちわびたであろう彼女を、何度も何度も波に攫う。
大波に攫われ、身体を離した後、彼女はシーツに突っ伏し、再び眠りに落ちた。

++

AM6:30

シャワーを浴び身支度を整え、ベッドを覗くと、いつの間にか彼女は起きていた。

「何だ、起きてたのか?」

返事もせずに睨みつけてくる。
乱れた後は、いつもこうやって照れ隠しをするのが彼女の癖だ。

「アーシェ、」

「?」

「お前、可愛いな。」

軽く音を立てて、横たわる彼女の唇にキスをした。
一瞬、彼女ははにかんだ顔をするも、またすぐ元の表情に戻る。

目を細めて、ふ、と彼女を笑顔で見つめた。

「じゃ、行くか。」

玄関に向かおうとした時、服をひっぱられた。

「ねぇ、」

振り向くと、少しねだり顔でこちらを見ている。
彼女は、そっと目を閉じて口を尖らした。

(本当に、頑固なやつ。)

くす、と笑い、両手で小さな頬を包み、唇全体を銜えるかのように口を合わせる。
しばらく舌を交じわせてから、ゆっくりと離し、最後に軽く柔らかな唇を摘んだ。

「じゃあ、行ってくる。」

「じゃあね。」

その美しさに名残惜しさを感じつつ、玄関に向かう。

扉を開けて、出ようとすると、背後から声をかけられた。

「鍵――、閉めていってよ。」

「はいはい。」

はいは一回で――、という声を後に、笑いながら俺は出て行った。


=END=
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