■ 金魚と私と彼

金魚を飼っていますが、見ていて本当に飽きません。

朝、起きれば水槽の中で、ボーっとジーっとしています。

光が差し込んでくると、
「あ、朝だ」
みたいに気づくのか、しっぽをぴくんと動かし、活動を開始します。
（活動といっても、水槽の端から端まで往復遊泳なんですけどね。）

朝ごはんを少しあげると、
「なんかいいにおいがする？」
て雰囲気で水槽の底部をくるくるまわった後、水面に浮かぶごはんを食べにきます。

食べ終わると、
「お腹いっぱい。げふー」
となって、またじーっと動かなくなります。

ちなみにトイレの前に、しっぽをぷるぷる震わせる癖があるらしいこともわかりました。

とっても行動パターンがわかりやすいのに、見ていて飽きません。

そーいえば、これと同じ事を彼に言われたことがあります。

▼▼▼

「貴女を見ていると飽きないんだよ。」
「なんで？」
「そうやって、すぐ『なんで』って聞くところとか。」
「ふーん。」

彼は、幾ら尋ねても教えてはくれませんが、どうも、私の行動パターンをつかんでいるようです。

朝、新聞を読んでいると、
「貴女の好きそうな記事が載っているよ。」
と、ニュースだったり広告だったりを指し示してくれます。

時々、メールで
「好きそうなニュースがあったよ。」
と送ってくれます。
（－イスラム教圏の国に住む、ある男性（80歳代)が８６人の妻がいて、教義で妻は４人までと決まっているから、８２人と離婚しなければならない－とか。）

仕事がうまくいってなくて、ちょっと愚痴りたいけど切り出せないときに、うだうだしていると、いつまででも電話口で待ってくれます。
ぎりぎりまで「何かあった？」とは言いません。
私が言い出すのを待ってくれます。

ちょっと役割が大きすぎて、「もーいやー！」ってぶつぶつ言っていると、「立派だよ」とか「思ったとおりにやって、大丈夫だと思うよ」と背中を押してくれます。

＊＊＊

見守ることもとても心地よいものですが、見守られるのもまた心地よいものだなあと、ふと考えます。
金魚を見ながら、そんなことを思いつきましたので、書いてみる。

なんだ、結局、のろけてますか？
うーん、そうかもしれません・・・。
失礼しました。