Website【FLY ME TO THE SKY】のブログサイトです。必ず『このサイトについて』をお読み下さい。
+カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
+カテゴリー
+カウンター
+フリーエリア
+ブログ内検索
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
もう、旬が過ぎたネタではありますが、殿下(園崎嬢)がご結婚なさったそうで・・・。
おめでとうございます!!
おめでとうございます!!
まあ、相手が業界人ではないというのは残念ですが・・・。
(私も、やはり平田氏がお相手だったら嬉しい派でした)
なにより、お幸せになっていただくことが一番!
よかった、よかった♪
てなわけで(何が?)、お祝いイベントから閃いた文を一本書いてみます。
***
blogSS 「初冬の温もり」
「ただいまー。」
彼女が部屋に戻ったのは、20時過ぎ。
今日は、彼女の友人のウェディング・パーティー。
扉を開けて、「外は寒いわ」と言いながら、白いカシミアのコートを脱ぐと、その下には、サテン地のパープル色のドレス。
流行の色ではあるけれども、彼女が着ると、色の高貴な印象が上品さを引き立てる。
自分を美しく魅せるコツを、自然と身につけているらしい。
「どうだった?」
彼の問いかけに、彼女は微笑む。
「すごく穏やかで幸せそうだったわ。もう、長年つきあってきた二人らしいから、互いのことは十二分にわかりあっているみたいだけど・・・。」
着替えながら二人の話やパーティの様子を楽しげに話す彼女もまた、とても幸せそうな表情であった。
彼が二人分のコーヒーを入れ、テーブルに置くと、「飲みたかったの、ありがとう」と、彼女は椅子に座った。
「そういえば、会の終わりに、新郎が挨拶をしたけれど、いい話だったわ。」
「へぇ、どんな?」
「『これまで辛い思いをさせたけど、これからは僕が幸せにします』って言っていたの。いい話よね。」
「ふーん。」
そのとき、丁度チャンネルを合わせていたニュース番組が、臨時ニュースが発生したことを告げてきた。
二人の注意は逸れ、話題は、事件の背景等への憶測等に移っていった。
+++
彼女が風呂を出て、寝室に入ると、彼はベッドライトをつけ、本を読んでいた。
彼女に気づくと、彼は黒いフレームの眼鏡を外し、彼女がベッドに入りやすいようスペースを作った。
「そろそろ寝るか。」
彼女が横に滑り込んだことを確認すると、彼はライトを消し、自分も潜り込む。
少し深く息を吸って、彼女が目を閉じると、彼が声をかけてきた。
「なあ。」
「なあに?」
「お前、<幸せになりたい>って思ってる?」
うーん、と唸ってから彼女は口を開いた。
「今、十分幸せだと思うわ。」
「そうか・・・。」
再びの静けさが二人を包み、彼女がうとうとしかけた時であった。
「俺さぁ・・・。」
「ん?」
「お前に辛い思いは絶対させない、ってことだけは言い切れる。」
「・・・。」
「だから、安心していいんだぜ。」
彼女は思わず、くす、と笑った。
「何、笑ってるんだよ。」
声のトーンをあげて話す彼の首元に顔を寄せた。
「何でもないわ。嬉しかっただけよ。」
「そう?」
「ええ。」
誰かを自分が幸せにする、なんて、彼の性格からすれば『そんな思い上がったこと言えやしない』と思っているに違いない。
でも、自分ができる精一杯の誠意は何か、と考えた末の発言だろう。
自分の何気ない一言に、応えようとするのは、彼の優しいところである。
「ありがとう。」
軽くキスをして、頬を撫でる。
彼は、満足気に笑みを浮かべた。
「今日も、明日も、きっとお前を愛している。」
「私もよ。」
再び、彼の腕の中で目を閉じる。
その体温も言葉も、彼の想いを感じさせるものであった。
(貴方のおかげで、私は十分幸せよ。)
部屋の空気は時間が追うごとに冷えていくが、眠りにつく二人は温かなものに包まれていた。
(私も、やはり平田氏がお相手だったら嬉しい派でした)
なにより、お幸せになっていただくことが一番!
よかった、よかった♪
てなわけで(何が?)、お祝いイベントから閃いた文を一本書いてみます。
***
blogSS 「初冬の温もり」
「ただいまー。」
彼女が部屋に戻ったのは、20時過ぎ。
今日は、彼女の友人のウェディング・パーティー。
扉を開けて、「外は寒いわ」と言いながら、白いカシミアのコートを脱ぐと、その下には、サテン地のパープル色のドレス。
流行の色ではあるけれども、彼女が着ると、色の高貴な印象が上品さを引き立てる。
自分を美しく魅せるコツを、自然と身につけているらしい。
「どうだった?」
彼の問いかけに、彼女は微笑む。
「すごく穏やかで幸せそうだったわ。もう、長年つきあってきた二人らしいから、互いのことは十二分にわかりあっているみたいだけど・・・。」
着替えながら二人の話やパーティの様子を楽しげに話す彼女もまた、とても幸せそうな表情であった。
彼が二人分のコーヒーを入れ、テーブルに置くと、「飲みたかったの、ありがとう」と、彼女は椅子に座った。
「そういえば、会の終わりに、新郎が挨拶をしたけれど、いい話だったわ。」
「へぇ、どんな?」
「『これまで辛い思いをさせたけど、これからは僕が幸せにします』って言っていたの。いい話よね。」
「ふーん。」
そのとき、丁度チャンネルを合わせていたニュース番組が、臨時ニュースが発生したことを告げてきた。
二人の注意は逸れ、話題は、事件の背景等への憶測等に移っていった。
+++
彼女が風呂を出て、寝室に入ると、彼はベッドライトをつけ、本を読んでいた。
彼女に気づくと、彼は黒いフレームの眼鏡を外し、彼女がベッドに入りやすいようスペースを作った。
「そろそろ寝るか。」
彼女が横に滑り込んだことを確認すると、彼はライトを消し、自分も潜り込む。
少し深く息を吸って、彼女が目を閉じると、彼が声をかけてきた。
「なあ。」
「なあに?」
「お前、<幸せになりたい>って思ってる?」
うーん、と唸ってから彼女は口を開いた。
「今、十分幸せだと思うわ。」
「そうか・・・。」
再びの静けさが二人を包み、彼女がうとうとしかけた時であった。
「俺さぁ・・・。」
「ん?」
「お前に辛い思いは絶対させない、ってことだけは言い切れる。」
「・・・。」
「だから、安心していいんだぜ。」
彼女は思わず、くす、と笑った。
「何、笑ってるんだよ。」
声のトーンをあげて話す彼の首元に顔を寄せた。
「何でもないわ。嬉しかっただけよ。」
「そう?」
「ええ。」
誰かを自分が幸せにする、なんて、彼の性格からすれば『そんな思い上がったこと言えやしない』と思っているに違いない。
でも、自分ができる精一杯の誠意は何か、と考えた末の発言だろう。
自分の何気ない一言に、応えようとするのは、彼の優しいところである。
「ありがとう。」
軽くキスをして、頬を撫でる。
彼は、満足気に笑みを浮かべた。
「今日も、明日も、きっとお前を愛している。」
「私もよ。」
再び、彼の腕の中で目を閉じる。
その体温も言葉も、彼の想いを感じさせるものであった。
(貴方のおかげで、私は十分幸せよ。)
部屋の空気は時間が追うごとに冷えていくが、眠りにつく二人は温かなものに包まれていた。
PR
Powered by SHINOBI.JP