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続きを書こうと決めたら、一応最後まで書かないとね・・・。
と、いうわけで、第2回ですよ。
▼▼▼
職場SS「栄枯転変-その2-」
▼▼▼
さて、いよいよプレゼンの本番だ。
ブースには、そこそこ客も集まっている。午前中、一発目のお客さんってのは、前情報を聞いて関心をもってくれた方が多い。
そして、彼らの口コミが午後の人の入りを決めるので、そこそこPRとしては大事なタイミングになる。
そんな理由で、普段、残業嫌いの私だが、結構気合いを入れて準備をしていたわけである。
ステージにあがって挨拶をする。
簡単に概要を説明してから、数分間のプロモーション用映像を流す。
その間は、ステージの袖に入る。
「河合さん、ちょっといいですか?」
鈴木君から声をかけられる。
「何?」
「あそこで立ち見しているお客さん達って、位置的にスピーカーの陰になってるじゃないですか。たぶん、ステージの話は聞けるけど、プロモは見づらいと思うんですよ。なので、後ろ側に少し余計に椅子を用意して、客配置を一部変えた方がいいと思うんですが?他の人も流れて動くだろうし・・・。」
うわ!本当だ!自分のことに精一杯で、全然気がつかなかったよ!
「ごめん。じゃあ、お願いできる?」
「了解です。」
鈴木君は、さっさと動いて、人の流れを変えてくれていた。
助けてくれる人がいてくれて本当に良かった。
無事に午前中の担当が終わり、一段落する。
これから私は、控え室に戻って、トランシーバーを片づけたり、午後担当を探して引継をしなくてはならない。
その前に、今日手伝ってくれた、根本さんと鈴木君に御礼を言いに行く。
「今日はどうもありがとうございました。2人のおかげで無事に午前中のプレゼンも終わらすことができました・・・。」
「いえいえ、少しは役にたてました?」
「じゃあ、午後も頑張って下さい。」
二人から温かい声かけをもらう。
それじゃあ、と私たちはその場で別れた。
***
控え室に戻って、午後担当と引継をする。
午前の部の関係者は、少し遅い昼休憩に入る。
「わーい、お弁当来てる~。」
5人くらいで集まって食事をとる。
もしゃもしゃと皆で食べていると、
「こんにちわー。」
と鈴木君がやってきた。
「あ!さっきはどうも!」
と私は挨拶する。
「いえいえ、何もしてませんよ」と言いながら、彼はガサガサと袋からチョコが入った箱を取り出す。
「差し入れです。皆さんで召し上がってください。じゃ。」
そう言って、控え室の反対側のグループにいるらしい知り合いのところに向かっていった。
「わー、チョコだー。」
「疲れたときって、甘いの美味しいよね~。」
皆で、降って湧いたようなデザートに舌鼓をうつ。
それにしても、何て気が利くヒトなんだ!
チョコも好物ですが、
気が利く男はもっと好物ですよ!
そんな下世話な台詞を脳裏に浮かべつつ、彼を見ると、目があった。
大人のくせに、ちょっとどきどきしてしまう。
うーん。
やっぱり、あの手のタイプには弱いんだ。
小説だけじゃなくって、プライベートまでへたれてどうする、あたし!!
その後、彼と一緒に仕事をすることはなかったが、同じブースの近辺をうろうろする関係上、時々、近くですれ違う。
その都度、目が合うのは、あたしがじろじろ見ているからか?
それとも、向こうも気があるの?
って、考え過ぎか~・・・。
***
イベントは二日間あった。
二日目は特に目立った仕事はなかったので、裏方に徹する。
正直、疲労困憊だけど、ここの部署に来ての一番大きかった仕事だし、やり抜く感覚が嬉しい。
夕方18時にブースを終了。
ようやく撤収だ!
ステージ解体等は専門業者がやってくれるから何もすることなし。
マニュアルやら小物の片づけをする。
「河合~、打ち上げ19時からだからね!遅れないでよ。」
「はーい。」
先輩に、遅刻スルナと念押しされる。
会場から歩いて10分くらいの、無国籍料理がメインのこじんまりしたお店に行く予定だ。
いつも、うちの部署が使っているお馴染みの飲み屋である。
ビニル製のバッグに、細々した物を詰め込んでいると、
「大丈夫、手伝いましょうか?」
という声。
顔をあげると、ありゃ、鈴木君だ。
「あれ?今日も来られてたんですか?」
「ええ、一応、上からは『両日、手伝い行って来い』と言われてたんで。」
「ふうん。」
手伝ってもらって、さっさと片づけ終了・・・。
「どうもありがとう。助かった~。」
「いえいえ。」
二人で歩いて控え室に向かう。
何を話せばいいか迷って、とりあえず手近な話をする。
「そういえば、鈴木君は、今日の打ち上げって行くの?」
「うーん、特に決めてないんだけど。河合さんはどうするの?」
「あ、あたしは行きますよ。ホラ、担当もしてたしー。」
「じゃあ、俺も行こうかな。」
え?
まじっすか?
そんな台詞言われたら、ちょっとドキドキしちゃうじゃない!!
っていうか、神様・・・。
久しぶりに自惚れてみてもいいですか?
~次回に続く~
どうするよ!あたし!!
↑
(ちょっと前にオダ●●ジョーがやってた、某カードのCMみたいな気分(どうする!俺!)で・・・)
職場SS「栄枯転変-その2-」
▼▼▼
さて、いよいよプレゼンの本番だ。
ブースには、そこそこ客も集まっている。午前中、一発目のお客さんってのは、前情報を聞いて関心をもってくれた方が多い。
そして、彼らの口コミが午後の人の入りを決めるので、そこそこPRとしては大事なタイミングになる。
そんな理由で、普段、残業嫌いの私だが、結構気合いを入れて準備をしていたわけである。
ステージにあがって挨拶をする。
簡単に概要を説明してから、数分間のプロモーション用映像を流す。
その間は、ステージの袖に入る。
「河合さん、ちょっといいですか?」
鈴木君から声をかけられる。
「何?」
「あそこで立ち見しているお客さん達って、位置的にスピーカーの陰になってるじゃないですか。たぶん、ステージの話は聞けるけど、プロモは見づらいと思うんですよ。なので、後ろ側に少し余計に椅子を用意して、客配置を一部変えた方がいいと思うんですが?他の人も流れて動くだろうし・・・。」
うわ!本当だ!自分のことに精一杯で、全然気がつかなかったよ!
「ごめん。じゃあ、お願いできる?」
「了解です。」
鈴木君は、さっさと動いて、人の流れを変えてくれていた。
助けてくれる人がいてくれて本当に良かった。
無事に午前中の担当が終わり、一段落する。
これから私は、控え室に戻って、トランシーバーを片づけたり、午後担当を探して引継をしなくてはならない。
その前に、今日手伝ってくれた、根本さんと鈴木君に御礼を言いに行く。
「今日はどうもありがとうございました。2人のおかげで無事に午前中のプレゼンも終わらすことができました・・・。」
「いえいえ、少しは役にたてました?」
「じゃあ、午後も頑張って下さい。」
二人から温かい声かけをもらう。
それじゃあ、と私たちはその場で別れた。
***
控え室に戻って、午後担当と引継をする。
午前の部の関係者は、少し遅い昼休憩に入る。
「わーい、お弁当来てる~。」
5人くらいで集まって食事をとる。
もしゃもしゃと皆で食べていると、
「こんにちわー。」
と鈴木君がやってきた。
「あ!さっきはどうも!」
と私は挨拶する。
「いえいえ、何もしてませんよ」と言いながら、彼はガサガサと袋からチョコが入った箱を取り出す。
「差し入れです。皆さんで召し上がってください。じゃ。」
そう言って、控え室の反対側のグループにいるらしい知り合いのところに向かっていった。
「わー、チョコだー。」
「疲れたときって、甘いの美味しいよね~。」
皆で、降って湧いたようなデザートに舌鼓をうつ。
それにしても、何て気が利くヒトなんだ!
チョコも好物ですが、
気が利く男はもっと好物ですよ!
そんな下世話な台詞を脳裏に浮かべつつ、彼を見ると、目があった。
大人のくせに、ちょっとどきどきしてしまう。
うーん。
やっぱり、あの手のタイプには弱いんだ。
小説だけじゃなくって、プライベートまでへたれてどうする、あたし!!
その後、彼と一緒に仕事をすることはなかったが、同じブースの近辺をうろうろする関係上、時々、近くですれ違う。
その都度、目が合うのは、あたしがじろじろ見ているからか?
それとも、向こうも気があるの?
って、考え過ぎか~・・・。
***
イベントは二日間あった。
二日目は特に目立った仕事はなかったので、裏方に徹する。
正直、疲労困憊だけど、ここの部署に来ての一番大きかった仕事だし、やり抜く感覚が嬉しい。
夕方18時にブースを終了。
ようやく撤収だ!
ステージ解体等は専門業者がやってくれるから何もすることなし。
マニュアルやら小物の片づけをする。
「河合~、打ち上げ19時からだからね!遅れないでよ。」
「はーい。」
先輩に、遅刻スルナと念押しされる。
会場から歩いて10分くらいの、無国籍料理がメインのこじんまりしたお店に行く予定だ。
いつも、うちの部署が使っているお馴染みの飲み屋である。
ビニル製のバッグに、細々した物を詰め込んでいると、
「大丈夫、手伝いましょうか?」
という声。
顔をあげると、ありゃ、鈴木君だ。
「あれ?今日も来られてたんですか?」
「ええ、一応、上からは『両日、手伝い行って来い』と言われてたんで。」
「ふうん。」
手伝ってもらって、さっさと片づけ終了・・・。
「どうもありがとう。助かった~。」
「いえいえ。」
二人で歩いて控え室に向かう。
何を話せばいいか迷って、とりあえず手近な話をする。
「そういえば、鈴木君は、今日の打ち上げって行くの?」
「うーん、特に決めてないんだけど。河合さんはどうするの?」
「あ、あたしは行きますよ。ホラ、担当もしてたしー。」
「じゃあ、俺も行こうかな。」
え?
まじっすか?
そんな台詞言われたら、ちょっとドキドキしちゃうじゃない!!
っていうか、神様・・・。
久しぶりに自惚れてみてもいいですか?
~次回に続く~
どうするよ!あたし!!
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(ちょっと前にオダ●●ジョーがやってた、某カードのCMみたいな気分(どうする!俺!)で・・・)
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